コンサルタントの語源は「consult」=「相談する」にあります。
コンサルタントは具体的な製品・サービスを売るのではなく、コンサルティングそのものを商品として対価を受け取る職業です。つまり、相談を受けたクライアントの課題とは何かを見つけ、その解決策を提案すること。ひいてはその実行を支援することがコンサルタントの提供する価値であり、商品なのです。コンサルタントに仕事を頼むクライアントとしては、その領域に関する知見のある人物の力を一時的に借りることで、コストを抑えつつより良い解決策を見出したいという考えがあります。そのため、限られた期間の中でクライアントが望む以上の、つまり報酬以上の、高いアウトプットを出すことが求められる職業です。ゆえに、求められる能力は多岐に渡り、いずれも高いレベルであることが求められます。
また、一言にコンサルタントと言っても実際には業界によってクライアントや業務内容は異なります。経営層に事業計画や新規事業の相談を受け、提案を行う戦略コンサルタント、ITと経営を結びつけ、IT戦略やDX推進を行うITコンサルタント、業務におけるプロセスやオペレーション改善を行う業務コンサルタント、民間企業に対するITコンサルティングを行うとともに、官公庁向けのリサーチ業務、政策提言を行うシンクタンク、人事制度・人材開発に関わる課題解決を専門に行う組織・人事コンサル、M&A(合併・買収)に関わる経営戦略の決定から相手企業との契約締結までの様々なコンサルティングを行うFAS、など幅広い領域にわたっています。